1/35 オブイェークト279・アミュージングホビー編

■1/35「オブイェークト279」番外:アミュージングホビー編■(2013/11/14)
ちょっと遅くなったけどアミュージングホビーのオブイェークト279を買ってきたよー。
アミュージングホビーのキットは初挑戦だけどどんなもんかな? などと物語のあり方を示しつつ、連合艦隊速力27億ノット!
箱の側面に「数色による精密なモールド加工」とあるけど色プラ的なものでは無く、透明パーツ以外は別に色は関係なかった。数色とか謳う必要はあるのかな。

パーツをざっと眺める。全体にかなりメリハリの効いたディテール表現で、ボルト類も超クッキリ(オーバースケ……何でもないです)。 しかし車体に走る凸凹モールドはいくらなんでもメリハリつけすぎですな。段差をパテで埋めて滑らかにするしか良いよ。しかし凸凹の位置が一部変。大丈夫なのかなあ。

ワイヤーロープの両端パーツはあるけど、ロープ部分が無い。本当は入ってる? 俺のだけ?まあパーツ一覧に無いので無いんだろうな。
あと、塗装指示が全くないのだけど、本当は別紙で入ってる? 俺のだけ?

気を取り直して、可動式履帯から組むことにする。ネット上で「ピンがきつすぎる」という感想を見かけていたので覚悟はしていたけど、ピンがこれでは無理もない。

ピンの方をカンナ掛けして対処しようとしたけど、穴の方を広げる方がはるかに楽だったわー。ピン頭の六角形がずれたままになってしまうけどね(そもそも実車では六角頭のピンではないということは言わないでおきます)。
0.8mmドリルで1コマずつ穴を広げる単調な作業を艦これをやりながら進める。キットには履帯組み立て用の治具も付属するけど穴空け作業をするには不向きなので、スチール定規に両面テープで固定して作業する方が効率が良い。

しかしこの履帯パーツ、実物と比べると形状が少し……気になって手持ちの資料と比べると幅も狭い……ような(※個人の感想です)。


■1/35「オブイェークト279」番外:アミュージングホビー編2■(2013/11/18)
アミュージングホビーのオブイェークト279 続き。
車体は、パンダホビーとは違って左右張出し部分も一体成型で折り畳み再現は無し。
組立指示だと車体上下を接着する前に車体各部の小物パーツを組み立てる流れだけど、やはり車体上下を先に接着した方が無難かな。ついでに基本パーツを仮組。
砲塔を乗っけた時に「おぅえ?」と変な声が出た。理由は下図参照。

海外の模型掲示板で細部を諸々指摘されてるのを見かけたけど、それらやこれ以外にも「実車を取材していたらここを見落とすはずがないだろう」という点が多すぎる。「砲塔が小さい」という話も聞いていたけど、原因は全幅がアレなせいなんだな……鰻279だったのか。
キット通りに組むと上画像のようにマズルブレーキが90度ずれるけど、そんな凡ミスはむしろ微笑ましい。

サスペンションは取付け部が十角柱になっていて角度が選べるという感じだけど、最低車高の次だとあまり車高が上がらず(下画像中央)、かといってその次だと上がりすぎ(下画像左)。その間くらいがちょうど良いんだが……下手に十角柱にしたから却って修正しづらい。しかも現在の実車のような最低車高にしようとすると上部転輪が接触して無理だという、何このどうにもならない設計。

サスペンション形状がアレな点や誘導輪基部のアジャスター部分やスクレーパーが無い点など全体にこう……アレだ。アレな感じ。

そういえば履帯についてだけど、キットの連結ピンを使わずにマスタークラブのフラットリベット(0.6〜0.7mm)を使うと楽だろうなと今さら気付いた。いちいち穴を広げる必要もないし、ピン頭も少しは似た感じになる。ちょっとお金かかるけど。
ピンの成型がずれていなければちゃんと差し込めたろうに。いや、ピン頭が六角になってる時点で困り者なんですが。


■1/35「オブイェークト279」番外:アミュージングホビー編3■(2013/11/24)
なんでこう部品分割しまくってるんだろう。ディテール再現のためなのは分かるけど、分割する意味が分からんのもチラホラ。かと思えば割と目立つディテールが無視されてるところもあって、謎は深まるばかりだ。

サスペンションは結局、浅い角度を選択して可能な限り下に引っ張ったった。あ、転輪をはめる軸の先を2mmくらい切らないとハブキャップが浮いて転輪がグラつくので注意したい。
それにしてもこの起動輪の根元……うう〜む……


よし、砲塔の完成を目指そう(現実逃避)。
砲塔前部の合いが妙に悪くてそのままだと段差や隙間ができるのはまあ良いとして(良くはない)防盾が小振りだったり背面の垂直面が斜めだったりと、砲塔は全体形状が微妙だけどまあ……自分はフルスクラッチの際に何度も形状を調整したので気になるだけで。
あと、砲耳の位置が妙なので砲身に大仰角を付けるとすごいことになるけど、上部カバーを付けるとほとんど固定されるのでまあいいか(いいのか?)。

・組み立て図が説明不足なので補足すると、砲塔ライトが付く箱(C26とC49)は横から見てこういう具合。

・砲塔側面の手摺は砲塔の湾曲に合わせて曲がってるけど、実物はほぼ直線。
・キューポラのペリスコープはキットでは左右対称に並んでるけど、これは間違い。

などとモタモタしているうちにTACOMのキットも発売されてしもたー。買ってきて箱を開けた時の第一印象は「黒っ!」


■1/35「オブイェークト279」番外:アミュージングホビー編4■(2013/11/27)
まずはお詫びと訂正。
前々回、本キットを「鰻279」と表現しましたが、長さは問題ないので正しくは「スリム279」でした。紛らわしい表現であり陳謝いたします。
履帯の幅が少し狭いのも車体がスリムなためであり、ドイツ戦車だったらちょっとした祭りになりそうなレベルのスリムさ。

さて、アミュージングのキットが発表された時、砲塔の小フックも再現されていたのを見てかなり期待していたんですが……
砲塔左後方の小フックの取り付け位置の指示が全く別の場所なのは何でなんだぜ? 数も違うし。正しくはこんな感じ。

フックのパーツがちょっと大きいので窮屈になってるなあ。0.1〜0.2mm金属線で作り直したほうが良いけど、このキットにそこまで手を入れるのも…… 余談ながら防盾周囲にも防盾カバー取り付け用と思われる小フックがいくつかありますが、今回はパス。


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