1/35 オブイェークト279・パンダホビー編

■その1■
で、出た〜〜〜4本キャタピラ奴!

8月発売は無理なんじゃないかと勝手に思ってたけど店頭に並んでて焦った。

そして速攻で組んでみる。6時間くらい。隙間埋めとかしてないけど。
中華メーカーらしく(?)説明書の記述ミスがいくつかあるので注意だ。まあ致命的なものではないよ。ただ、説明不足のところが幾つかあって、特に機関室左右の排気口(箱形の筒)の向きの説明が無いとかないわー。

そしてお約束で並べてみる。ふむう。似てる!(と、当然じゃよ?)

パンダホビーのキットは初めてですが組み難い事はないですね。ふた昔前の国産キットくらいの感覚かな。ディテールはちょっと控えめかなという印象ですが悪くはないです。ただ、個人的には足回りのディテールがかなり省略されているような気がして気になります! まあ完成するとほとんど見えないところばかりですが。あと、前回も書いたけど、車体凸凹モールドのクッキリ感はやはり違和感があるなあ。
今日は取り急ぎここまで!


■1/35「オブイェークト279」番外:パンダホビー編(2013/09/02追記)■
パンダホビー製・1/35 オブイェークト279 組立てで気になった点を挙げてゆくスレ(スレじゃありません)
組み立て説明書の順番に見てゆきますよ。

(1)
・起動輪 A3(誤)→ A4(正) まあ間違えて組むこともないでしょうが。
・起動輪支持架(A24+A25)は接続ピンを切ったほうが部品のズレがマシになるかと。このパーツの根元部分は車体の方と一体化になっていて、組立後の合わせ目整形がやり辛くて困る。

(↑)左のは自分がスクラッチした奴。こういうパーツ構成にした方が良いと思うんだけどなあ。あと、キットではちょっとしたディテールが省略されてるけどあまり見えないので気にしなくても良いです。
そういえばT宮先生資料だと起動輪支持架と足回りブロックを繋ぐパーツがあるけどどうなんだろう。実車写真でもほぼ見えないけど、一応それらしいものがあるような……

(2)
・上部支持転輪(A8)は取り付け穴を1mm径のドリルで広げないとハマらない。
・サスペンションアームの取り付け指示が左右逆。
試験中の実車写真と比べるとサスペンションの角度がやや浅いのではないかと。T宮先生の資料でももう少し角度が急。
・上部転輪基部やサスペンション基部のディテールがかなりあっさりしてる気が……まあほぼ見えないから気にしないのが一番か。
・(↓)サスペンションアームの上にある出っ張りはストッパーと接触する部分のはずなんだけど……かなりずれてる。自分がスクラッチした奴(左)はT宮先生資料に基づきそのように。というか全体の形状がかなり違うな。どっちが実物に近いのか。ストッパーのディテールも男らしく省略されてるけどこれも完成するとほぼ見えないからなあ。

・足回りブロック前端の円柱部分は抜きテーパーとパーティングラインの都合で合わせ目消しと整形が結構めんどくさい。僕なら筒の部分を別パーツにするね! と無責任に言い放つ。

(3)
・A1(牽引フック)は形状がいまいちなので、気になるならタミヤのT-55とかから持ってくると良い。
・A18はエッチングパーツ版も用意されているけど下図の様な形状なので、エッチングだと逆に実感を損ねるもよう。

この部品は地面に対して垂直にするのが正しいはず。

(4)
履帯は切り出しただけで組んで無いのでパス。出来は問題ないと思われますよ。ただ真ん中に押し出しピン跡があるので、目立つところだけは埋めたい。
履帯の張度調節は誘導輪基部(A6、A7)を回すことで行う(はず)。

(5)
特に問題なし。吸気口の仕切り板が多いような気がするけどメッシュ(PE1)を貼るからまあ分からないか。

(6)
・C2(誤)→ A22(正)
・ライトレンズはクリアパーツではないので、許せない絶対にだという人は各自Hアイズとかに替えよう。
・C7のライトガードに変なバリがあったので慎重に削った。みんなのはどう?
・A30の操縦手ペリスコープのガラス部分に突き出しピン跡が思いっきりあって少々ぐったり。他にやりようは無かったのか。

(7)
・箱型の排気塔(C34+C33)は特に指示がないけど組み立て図をよくよく見ると分かるように、左右は上のラインが比較的水平に揃うような向きに、前後は後方に向かって低くなるように。この途中から低くなってゆく形状は、主砲を最大俯角で旋回した際にひっかからないようにするためだと思われる。なお、途中にメッシュ(PE3)を貼るようになっているけど、現在の実車には付いていないとのこと。まあ構造からして本来は貼ってあったと見るのが妥当かな。
・PE5とPE6の工具取付金具は何が付くんだろう。他は全て工具付なのに謎。
・そのPE5+PE6は良いとして、そこに取り付ける蝶ネジ型部品に番号が振られてない。というかそんな部品はどこにも無いような……?
・C2は実車でも割と分厚いのでPE9にしない方が良いと思いますよ?
 ※しかし自分が買ったキットはプラが流れていなくて「C」型だったのでプラ板で作り直し。

(8)
ここまで来たキミなら問題ないでしょう(メスト風)。車体前端合わせ目に結構な段差ができるので、プラ板片をかますか何か対策を。

(9)
・車体左右パーツの開口部を塞ぐことになっているけど、実車ではここは割とがら空き……でもどうせ車体に接着するからどうでも良い。
・A16は車体左右を折り畳んだ時に車体裏のA18部品と噛み合うものだけど、一番前のは位置がずれてておかしい。車体側に合わせるのが良いような。
・燃料タンク。A27(誤)→ A28(正)
・燃料タンクの側面パーツは組立指示とは逆に<E-E>にC18、<F-F>にC21を取り付けるのが正しいはず。左右の燃料タンクを車体に取り付けた時に、下端の丸いモールド2つが水平に並ぶ側面パーツがそれぞれの外側にくるのが正解ですぜ。

(10)(11)
・C36(誤)→ C37(正)
・C7(誤)→ C9(正)
・自分が買ったキットはC38とC37にプラが途中までしか流れていなかった。道理で短いはずだ。みんなのはどう?

(12)
・B23の正面部分にまたも突き出しピン跡。何故裏側にしない……

(13)
・砲身の合いがいまいち。マズルブレーキ先端を別パーツにしてくれたら目立たなかったのに。しかしこれもそのうちRBモデルとかから金属挽きものオプションパーツとか出るのかと想像すると胸熱。
・B8の砲身基部パーツを砲塔に取り付ける際の軸が片方しか無いけど、これは自分のだけの整形不良なのか何なのか。片方だけでも保持はできているけど。
・砲塔あちこちに付くペリスコープ(A9)は取り付け穴が小さくて入らないので全てダボを切り取ってベタ付けにした。そして突き出しピン跡を埋めないと隙間ができるのだ。

(14)
・細かい謎小物をたくさん付ける。PE14、15は個人的にはプラ部品も用意してほしかったな。
・砲塔前右のPE8は何も組立説明が無いけど良いのか?(多分よくない) こんな感じ。まともに再現するのは結構面倒。

・砲身横のライトと同軸機銃が収まる部分は金型抜きの都合で天板のディテールが全て省略されてる。目立つのでディテールを入れてやりたい。


(15)
・トラベリングロックの組み立ても不親切だけど、ここまで来たキミなら(略)
・そういえばこの図でこっそりワイヤーロープが取り付けられてるのな。
・下の完成図では車体左右を折り畳んでいるけど、先に書いたようにここの断面はキットの様な平面ではないので折り畳まない方が無難。いや、まあ止めませんけど。後続2社のキットはこの断面をちゃんと再現しているのかどうか気になります!

 以上、お疲れさまでした。
 そういえば、この戦車の特徴のひとつでもある車体の特徴的な凸凹は現在の実車とはちょっと違う印象。車体のこの部分はペラペラの金属板なので凹んでいるんだけど、完成当初はもっと滑らかだっただろうか……テスト中の写真でも凸凹してるな。
 初見で「ふた昔前の国産キットくらい」と書いたけど、もう少し前のレベルかもしれぬ。いくつか不備が見られるのはバッティング競争で急いだせいなのかこれが実力なのか。同社のキットはツングースカを買って積んだだけだからよく分からん。あと、冷静に見るとモールドが結構タルいところが目につくなあ。決して作りにくいことはないけど、お奨め度合いは今のところ微妙。まあ後続2社次第なんだけどね。


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